富士川町

令和6年第4回富士川町議会定例会(12月定例会)

 20-121

公開日 2024年12月06日

 

 本日ここに、令和6年12月富士川町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともに大変ご多忙の中、全員のご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、日頃から町政推進のため、格別のご理解とご協力を賜っておりますことに、厚く御礼申し上げます。

 

 まずはじめに、我が町出身の中込 陽翔選手が楽天イーグルスからドラフト3位指名を受け、正式にプロ野球選手として入団されたことを、町民の皆さまにご報告申し上げます。
 中込選手は、山梨学院大学を経て四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックスで研鑽を重ね、その努力が実を結び、ついにプロの世界への扉を開きました。この成果は、富士川町として初のプロ野球選手の誕生という快挙であり、町全体に大きな誇りと喜びをもたらしました。特に次世代を担う子どもたちにとって、大きな夢と希望の光となることでしょう。
 私たち町民としても、彼の今後の活躍を全力で応援し、サポートしていきたいと考えています。

 

 次に、9月に佐賀県で開催された国民スポーツ大会「SAGA2024」において、最勝寺在住の望月守男(もりお)さんがグラウンドゴルフ競技・男子個人の部で優勝、さらに山梨県チームの一員として小林在住の深澤健次さんと共に団体の部においても優勝し、見事2冠を達成されました。この偉業に対し、町民を代表して心よりお祝い申し上げます。望月さん、深澤さんの成果は、日々のたゆまぬ努力の結晶であり、また地域の皆さまの温かい支援があってこそ実現したものです。この輝かしい功績は、私たち町民全員に誇りをもたらし、スポーツを通じた地域の絆と活力を再認識させてくれるものです。

 

 さらに、第77回山梨県体育祭り町村の部において、富士川町は見事、総合優勝を果たしました。
 新町発足以来、総合優勝13連覇という輝かしい成果を達成したことは、まさに「スポーツの町 富士川町」としての誇りであり、町民一人ひとりの熱意と努力の結晶です。今後も富士川町はスポーツ振興により一層、力を注いでいく所存です。

 

 次に、町制施行15周年記念イベントについてであります。
 
 本町は明年3月8日をもって、町制施行15年という大きな節目を迎えます。この記念すべき年を祝し、今年度を通じて多くの記念事業を実施してきました。
 その一環として、10月27日に開催されました「15周年記念山車巡行祭り」は、5年ぶりの開催ながら、多くの皆さまのご支援とご協力をいただき、盛大に開催することができました。
 祭りでは、神輿や万灯講を先導に、4台の美しい山車が県道42号を約1.5キロメートルにわたり巡行し、また、今年度で閉校を迎える鰍沢中学校の生徒たちによる「鰍沢ばやし」の演奏や、増穂中学校ブラスバンド部の力強い演奏が、祭りに華を添えてくれました。
 このように、地域の伝統文化と未来を担う若者たちの力が一体となった祭りは、悠久の歴史と追憶に浸る、非常に感慨深いものとなりました。

 さらに、10月8日から31日までの期間中、歴史文化館「塩の華」において企画展「山車の歴史と未来」を開催いたしました。この展示には450名もの方々がご来館され、山車の車輪や当時の写真、法被などを通じて、地域の歴史と文化に触れていただく機会となりました。
 これらの取り組みを通じ、私たちは地域の歴史や伝統を改めて見つめ直すとともに、この宝を次世代へ継承する重要性を実感しているところであります。これからも地域の皆さまとともに、歩みを進めながら、文化と伝統を大切にしつつ、本町のさらなる発展に向けて尽力していきます。

 次に、11月10日に開催された「甲州富士川まつり」では、地域の特産品を活かした販売コーナーや、パトカーや消防車、自衛隊車両などの働く車の乗車体験など、多彩な催しが行われ、会場は多くの来場者で賑わいました。
 特に、今回2回目の開催となる「ティラノサウルスレース」では、昨年以上の参加者が集まり、町民の皆様や来訪者の笑顔があふれるひとときとなりました。
 また、今月1日に開催された「ダイヤモンド富士の見える町 ゆずの里ロゲイニング in 富士川町」では、県内外から多くの方々にご参加いただき、富士川町の秋の景色を存分に楽しんでいただけたことを、大変嬉しく思います。

 このように、町制施行15周年記念事業を通じて、様々な人々との交流が育まれると同時に、私たちの町の自然の美しさや地域資源の魅力を発信する場となりました。私たちは、これらの活動を契機に、さらなる地域の活性化に向けた取り組みを進めて参ります。

 

 次に、一般社団法人公民連携推進機構との連携事業についてご報告いたします。

 町では、これまでAIロボットによる庁舎案内など、先進的なDX事業を積極的に取り入れてきました。
 このたび、新たな試みとして「デジタル住民票」の販売を開始します。この事業では、本町の特色ある写真スポットで撮影された有名コスプレイヤーの画像をデジタル住民票として販売し、その収益の一部が町への寄付金として還元されます。これにより、町の財源強化に寄与するだけでなく、本町の観光地が「聖地巡礼」として注目されることを目指しています。
 この取り組みは、町にとって経費負担ゼロの「ふじかわゼロプロジェクト」として実現可能となり、公民連携の力を活かして地域の魅力を最大限に発信する好例となります。

 今後も町と民間事業者との連携を更に加速させ、「ふじかわゼロプロジェクト」を推進してまいります。
 さらにAIやデジタル技術を積極的に活用し、行政サービスの効率化と住民サービスの向上を図っていく所存です。

 

 次に地産地消の取り組みについてです。

 11月22日、町内の全小中学校において、富士川町産の卵、米、野菜などの食材を中心とした学校給食を提供いたしました。
 この取り組みは、地域農業の振興に寄与するとともに、子どもたちに地元の食材の魅力を直接体験してもらう貴重な機会となりました。
 地産地消を推進することで、地域経済を活性化させるだけでなく、町内における食料自給率向上の機運を高めると同時に、子どもたちが地元の魅力を再発見し、地域の豊かさを感じることができる契機となります。
 これからも様々な形で地産地消の取り組みを進めてまいりたいと考えています。

 

 次に、令和5年度における企業版ふるさと納税の寄附実績についてご報告いたします。

 本町は、都道府県を含む全国自治体の中で第36位という高い評価を受ける結果となりました。この成果は、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議から発表されたものであり、多くの企業の皆さまからの温かいご支援の賜物です。ここに改めて感謝を申し上げます。
 今後も、町の資源や魅力を最大限に活かしながら、企業の支援を呼び込む取り組みをさらに強化していきます。
 そして、町民の皆さまと共に成長し続ける町づくりを進めていきます。

 

 次に、「7大事業の起債の償還」についてです。

 平成28年度より実施されてきた「いきいきスポーツ公園整備事業」や「庁舎整備事業」などの7大事業に伴う起債の償還が令和7年度から本格的に始まります。
 町ではこれを見据え「持続可能な財政運営」を最優先課題に位置づけ、改めて事業規模の抑制や未執行事業の執行時期の見直しを行い、計画的な事業運営を徹底し、財政の健全化を図ってまいりました。その結果、町全体の借入金の返済額は減少傾向となるなど、財政健全化への取り組みの成果が着実に現れて来ております。しかしながら、現在の財政状況を維持し、さらに健全な財政基盤を築くためには、今後も慎重かつ的確な財政運営が必要不可欠です。
 住民の皆さまが安心して暮らせる未来を築くため、引き続き事業の優先順位と執行時期を見極めると同時に、国・県の補助金や民間の力を積極的に活用し、持続可能な財政運営と財政健全化に全力で取り組んでいきます。

 

 それでは、今定例会に提出いたしました案件のうち、主なものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、主要な事業への取り組み状況を申し上げます。

 

 昨年度策定した「富士川リバーサイドパーク構想」に基づき、富士川河川敷地内にヘリポートの設置を進めて参りました。こうした中、9月に国から約14,500㎡の敷地について、河川占用の許可が下り、さらに10月には、国から場外離着場としての許可も得たところであります。こうした進展を受け、今後、公共用ヘリポートとしての整備を進めていくため、本年度中に試験運行を実施し、騒音調査等を行っていきます。
 また、全国には既に12箇所の公共用ヘリポートが設置されておりますが、山梨県には未だ公共用ヘリポートが設置されておりません。本ヘリポートを、山梨県における空の拠点となる初の公共用ヘリポートとして、位置付け、峡南エリアや富士山周辺などの観光振興や、地方空港や主要都市などとの連携も図り、地域間の新たな交通手段としても活用できるよう、計画を進めていきます。

 

 次に、やまなし県央連携中枢都市圏への参画についてです。


 これは、甲府市を中心に国中地域の9市1町が連携協約を締結し、圏域全体の経済成長のけん引、高次都市機能の集積・強化及び、圏域全体の生活関連機能サービスの向上に関する取組を相互に連携して取り組むものであります。町でも観光の活性化により交流人口の増加を図るには、近隣市町との連携が必要不可欠であります。これまでの峡南地域5町との連携だけではなく、甲府市を中心とした中枢都市圏に参加することで、地域ブランドの価値向上や地域産業の振興など、様々な波及効果が期待できるものと考えております。
 今回、市川三郷町も同時に参画することで手続きを進めており、参画後は9市3町で構成され、圏域人口は全体で62万人を超え、県内人口の75%を超える大きな連携圏域となります。
 また、これまで県と町で取り組んで来た、道の駅富士川を活用した中部横断自動車道沿線地域の活性化を図る事業との連携を図ることにより、大きな相乗効果が期待されます。このように近隣市町との連携を深め圏域全体の活性化を図って参りたいと考えています。
 こうしたことから、加盟市町と相互に連携を図る協議を行うため、地方自治法第252条の2第3項の規定による議会の議決をいただくため、本定例会に連携協約締結についての案件を提出しております。

 

 次に、富士川町物価高騰対策・子育て世帯応援臨時給付金支給事業についてです。


 山梨県が子育て世帯を対象とした物価高騰対策等を市町村において実施できるよう制定した「山梨県物価高騰対策・子育て世帯 応援臨時交付金 交付要綱」に基づき、町では、保育所等を利用する児童を対象に、副食費2ヶ月相当分として、県の交付金に町が上乗せし、今回、町独自の施策(しさく)として、児童1人当たり10,000円を支給することといたしました。事業実施にあたり、要綱の制定、所要の額を補正予算として計上し、今定例会に提案したところであります。
 今後も、子育て世帯のニーズに応えられるよう、安心して子育てができる環境づくりを推進していきたいと考えております。

 

 次に、宅配ボックス購入費補助金の受付開始についてです。


 県と町では、消費者の行動変容を促進し、宅配の再配達の削減による事業者の負担や環境負荷の軽減を図るとともに、町民の日常生活の利便性確保につなげるため、戸建住宅や集合住宅へ設置する宅配ボックスの購入費用の一部を補助しております。10月1日から補助金交付申請の受付を開始したところ、11月末現在、30件の申請がありました。
 この補助金の趣旨をご理解いただき、更に多くの方にご利用いただきたいと考えております。

 

 次に、バレルサウナの供用開始についてです。


 まほらの湯・かじかの湯リニューアル工事の一環として、11月20日にまほらの湯にバレルサウナを設置いたしました。
 バレルサウナは、木材の香りに包まれながら、温かい蒸気の中で心身ともにリフレッシュすることができるため、利用者にとって癒しの時間を提供する施設です。バレルサウナの設置により、地域住民や観光客の皆様にとって、より快適で充実した施設となることを期待しております。

 

 次に、町内2つの組合の、産業振興及び地域振興部門における表彰受賞についてです。


 まずは、峡南森林組合の「ふれあいの森林(もり)づくり表彰 国土緑化推進機構 会長賞」の受賞についてです。
 同組合におかれましては、森林を活用し、交流事業を実施するなど、「ふれあいの場」となる森づくりの推進に寄与されたご功績が認められ、受賞の栄に浴されました。本町においては、町内森林の適切な整備促進にご貢献いただくとともに、森林環境譲与税の有効活用に資する取組の推進にも携わっていただいております。
 また、8月には、「富士川中学校 新校舎建設に伴う 町有林活用に関する協定」を、同組合と締結させていただいており、町有林を活用した自然体験活動の推進や、地元産材の利用促進にご尽力いただいております。

 

  次に、日出づる里活性化組合の「山日YBS農業賞 チャレンジ賞」の受賞についてです。


 同組合におかれましては、古くから地域に受け継がれてきた「穂積のゆず」を守りながら、地域の振興にご尽力いただいております。
 ゆず生産の作業性を改善させるため、ゆずの木を低く仕立てる手法を確立したり、ゆずを使った多彩な加工品開発を手掛けるなど、積極的な運営により、地域の発展に寄与されています。
 また、町が推進する農村RMO形成推進事業においては、地域運営の中核を担う団体として、協議会の中心的な役割を担っていただき、ご活躍いただいております。

 このように、本町の発展に大きくご貢献いただいている2つの組合が、それぞれのご功績により受賞の栄に浴されましたことは、本町のイメージアップにつながる活躍であり、町としましても大変喜ばしく、心からお祝い申し上げる次第であります。
 今後も、事業推進における、各組合とのさらなる連携強化を図りながら、本町の産業振興及び地域振興の政策推進に努めていきます。

 

 次に、町民体育館建設基本計画検討委員会での審議についてであります。


 去る10月22日に富士川町民体育館建設基本計画検討委員会を開催し、今後のスケジュール及び建設候補地の選定業務に向けた協議、並びに望ましい規模などについて協議を行ったところであります。
 委員からは、「町民の理解を得るには、取り壊しをした町民体育館と同規模が望ましい」や「ある程度の観客席が欲しい」。「防災面で望ましい場所を候補地として選定して行きたい」などの前向きな意見をいただいたところであります。
 今後、候補地選定業務を委託し、候補地が選定されたところで、再度、委員会を開催し、一歩一歩進めて行きたいと考えております。

 

 以上、今定例会に提出いたしました主な案件と主要な取り組みについて述べさせていただきました。

 今定例会には、専決処分承認案件1件、条例改正案件 4 件、補正予算案件 7件、計画変更案件 1 件、連携協約案件 1 件、組合事務変更案件2件、合わせて 16 件の議案を提出しております。

 提案理由につきましては、議案ごとに申し上げることとしておりますが、何卒ご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げ、あいさつといたします。

 

 

 

お問い合わせ

政策秘書課 政策推進担当
郵便番号:400-0592
住所:山梨県南巨摩郡富士川町天神中條1134
TEL:0556-22-7216
FAX:0556-22-3177
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