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町長所信表明

令和元年第2回富士川町議会定例会(6月定例会)

 本日ここに、令和元年6月富士川町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私とも大変ご多忙の中を、全員の御出席を賜り、誠にありがとうございます。
 また、日ごろから町政推進のため、格段の御理解と御尽力を賜っておりますことに、厚く御礼を申し上げます。
 それでは、開会にあたり、今定例会に提出いたしました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、主要な事業への取り組み状況を申し述べ、議員各位並びに町民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。

 はじめに、本町の名誉町民であります志村司郎氏が、去る4月18日、90歳で御逝去されました。
 志村司郎氏は、旧制甲府中学校(現在の甲府一高)、山梨青年師範学校(現在の山梨大学教育学部)を御卒業し、昭和23年4月、鰍沢中学校教諭として3年間の教鞭を執られた後、東京都の九段小学校の教諭をされながら日本大学経済学部で学び、昭和30年、卒業と同時に株式会社 鎌倉書房に入社されました。
 同社の婦人雑誌の創刊に携わるなど、16年余りの御勤務後の昭和47年3月に、株式会社ブティック社を設立するとともに、代表取締役に就任され、読者に必要とされる情報を、適切で分かりやすい書籍の刊行を目指し、特に、洋裁や手芸などの手作り実用書を中心に、本を作る人の想いが、読む人の心に鮮明に届く 存在意義のある書籍を送り続けられました。
 このように出版業に精励される傍ら、万葉集の研究者である文化功労者・犬養(いぬかい) 孝(たかし)先生と深い親交を持つこととなり、犬養(いぬかい)先生の活動を支援する中で、平成5年8月に、犬養(いぬかい)先生の撰文(せんぶん)揮毫(きごう)による万葉歌碑を、母校の増穂小学校と まほら文化公園に建立 寄贈され、万葉集を通した地域活動や文化振興に多大な御貢献をされました。
 特に、増穂小学校に建立されている山上憶良(やまのうえのおくら)の歌碑は、どんな宝であっても子どもには敵わないという心情を吐露(とろ)した有名な歌であり、お金より何よりも子どもは世の宝であるという正しい人生観を伝える歌として、今日の富士川町教育の礎となっているところであります。
 5月に、元号が「平成」から「令和」となった今、令和の典拠(てんきょ)となった万葉集が脚光を浴び、「万葉ブーム」が到来しております。
 山梨県内には万葉集の歌碑が 少なくとも4市町村にありますが、その多くの歌碑建立に、志村氏が関わっておられたことは、富士川町民として誇らしく思うと同時に、感謝いたしているところであります。
 このように、志村氏は常にふるさとに想いを寄せられ、首都圏増穂会、首都圏富士川会をはじめ、山梨県人会連合会の要職を歴任され、ふるさととの文化交流を積極的に推進し、山梨県の発展や社会文化の興隆(こうりゅう)はもとより、ふるさとへの偉大な御功績に対し、平成14年、旧増穂町において、名誉町民の称号をお贈りしたところであります。
 志村司郎氏の数々の御薫陶(ごくんとう)を生かして、富士川町の更なる成長と発展に向けて、「暮らしと自然が輝く交流のまち」を目指して、まちづくりに邁進することを、心から誓うものであり、志村司郎氏のご冥福を町民の皆さまとともに心よりお祈り申し上げる次第であります。

 さて、5月1日に、新天皇陛下が御即位され、新元号「令和」の時代が幕を開けました。
 「令和」には、「人々が美しく心を寄せ合うなか、文化が育つ」という意味が込められています。
 本町は、平成22年3月8日に合併し、今年度は10周年を迎えることとなります。本町のまちづくりは、第二次総合計画に基づき展開をしており、そのテーマは、住民の皆様や、地域の皆様といっしょに町を作り上げていく“協働”であります。
 新元号に込められた意味と本町のまちづくりのテーマは大きく共通する点があり、今後のまちづくりが、さらに大きく前進することを期待しているところであります。

 さて、我が国の経済状況を見ますと、内閣府が発表した5月の月例経済報告では、景気は、輸出や生産の弱さが続いているものの、緩やかに回復しているとのことであります。
 一方、先行きにつきましては、当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、通商問題や、中国経済の先行き、海外経済の動向などに留意する必要があるとしております。

 政府としては、全ての世代が安心でき、活躍できる「全世代型 社会保障制度」を実現するため、労働制度をはじめ、制度全般の改革を進めることとしております。
 また、経済財政運営に万全を期していただき、さらなる経済の成長と、消費税増税の円滑な実施など、財政規律を維持しつつ、持続可能な社会保障や経済環境の整備に期待をしているところであります。


 それでは、今定例会に提出しました、主な案件と主要な事業への取り組み状況について申し上げます。
 まず、役場新庁舎の整備についてであります。
 役場新庁舎の整備につきましては、新庁舎整備基本計画に基づき、プロポーザル方式により設計業者を選定することとし、プロポーザルの条件として、庁舎の延床面積を最大5,900uとする中で、建設面積や建築費用の削減策、維持管理費の削減策、環境対応策などの提案を求めたところ、3つの新庁舎建設基本設計業務 共同企業体から応募があったところであります。
 これらの共同企業体について、厳正かつ公正な審査を行うため、審査委員会を設置し、一次審査では、配置予定主任技術者の業務実績などの書類審査、二次審査では、技術提案、プレゼンテーション、ヒアリングなどの審査を行った結果、山形一級建築士事務所、綜合建築設計事務所による新庁舎建設基本設計業務 共同企業体を受託候補者として契約に向けた協議を行い、3月27日にプロポーザルの受託業者と本年12月末を履行期限とした契約を締結したところであります。

 今後は、受託業者と協議をしながら基本設計を進めて参りますが、現本庁舎周辺の敷地内へ、効率よく建物を配置し、設計の工夫などで無駄を省き、費用の縮減を図って参りたいと考えております。
 また、基本設計を進めるにあたっては、新庁舎に関する幅広い分野の意見を反映させるために、町内の有識者や公募する町民の皆様による懇話会を開催し、御意見をいただきながら進めて参りたいと考えております。
 なお、基本設計には、建設場所の、より詳細な土質データが必要なことから、今定例会に土質調査業務に要する経費を計上いたしております。

 次に、役場分庁舎の解体についてであります。
 旧鰍沢町役場は、合併以来、役場分庁舎として利用して参りましたが、業務の集約化を図ること、及び建物の耐震性の問題から、公共施設再配置計画に基づき、平成28年10月に、その機能を移設したところであります。

 分庁舎は、老朽化による建物倒壊の恐れがあるため、早急な解体が求められておりましたが、分庁舎内に設置してある、防災行政無線設備や情報機器の移設、県道の歩道橋の撤去などを優先したため、現在に至っておりますが、これらの移設、撤去が完了したことから、分庁舎の解体工事を執行することといたしました。
 しかし、解体にあたっては、分庁舎敷地内に設置されている電柱が支障となることが判明したため、今定例会に電柱移設にかかる所要の経費を計上いたしております。
 また、分庁舎の廃止に伴い、同敷地内に設置しておりました公示等の掲示場の場所を変更する必要があり、今定例会に公告式条例の一部を改正する条例案を提出しております。
 なお、分庁舎を解体した跡地については、鰍沢小学校の正門につながる道路を拡幅するとともに、残地については、駐車場として活用して参りたいと考えております。

 次に、プレミアム付き商品券事業についてであります。 
 本年10月から、消費税・地方消費税率の10%への引き上げが予定されている中、国では、低所得者・子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起・下支えするため、最高5,000円のプレミアムを付けた、プレミアム付き商品券事業を単年度事業として実施することといたしました。
 本商品券は、10月から町内の商店等で使用ができる商品券で、購入対象者は、一定の条件を満たした低所得者及び、子育て世帯として、3歳半未満児がいる世帯の世帯主に、それぞれ1人につき2万5千円分を購入限度額として販売するものであり、今定例会に本事業実施に必要な経費を計上いたしております。

 次に学校給食センター建設工事についてであります。
 学校給食センターについては、明年の2学期から供用開始できるよう、本年4月から敷地造成工事を進めております。
 5月には、富士川町学校給食センター建築主体工事、電気設備工事及び機械設備工事の一般競争入札を実施したところであります。
 また、厨房設備工事及び厨房設備機器の購入については、平成29年12月に、厨房設備機器一式の導入に係る覚書を交わしております、株式会社 日新厨房企画と随意契約をしたところであります。
 これらの工事契約案件4件と物品購入案件1件につきましては、議会の議決が必要なことから、今定例会に契約締結案件として提出しております。

 次に、今後の学校教育についてであります。
 平成25年度に策定した「富士川町 学校規模適正化 基本方針」につきましては、策定から5年が経過しており、この間、学校の現状や児童生徒数の見込み等についても変化してきております。
 このため、児童生徒数の減少による教育効果への影響が懸念されることから、町教育委員会では昨年11月に、町内小中学校の退職校長による「富士川町小中学校のあり方検討会」を設置し、今後の本町における小中学校の教育制度や適正規模・適正配置についての検討を重ねていただき、本年3月に、小中学校のあり方基本方針の提言書をとりまとめていただいたところであります。
 今後は、教育委員会での協議を経て、保護者や地域の皆様の御意見をも伺いながら、新たな学校規模 適正化基本方針など、新たな学校教育のあり方を取りまとめて参りたいと考えております。

 次に、殿原スポーツ公園、ふれあいスポーツ公園の一部管理についてであります。
 スポーツ公園と遊園施設を併設した、殿原スポーツ公園は、昭和48年から工事に着手し、昭和55年に全施設が完成して以来、スポーツ競技や大法師公園と隣接する桜の名所として、多くの町民に親しまれている公園であります。
 しかし、近年の少子高齢化により、スポーツ施設の利用者が減少してきたところであります。
 こうした中、昨年、硬式野球チームの「山梨バンディッツヤング」から、殿原スポーツ公園を拠点に、青少年の育成や野球競技の振興のため、少年の硬式野球を普及させたいとの話がありましたので、これまで殿原の野球場やソフトボール場を利用しているチームやスポーツ協会の専門部と協議を進めてきたところ、町内の利用者がこれまで同様の使用を最優先することで、御了解をいただいたところであります。
 こうしたことから、殿原スポーツ公園の野球場、ソフトボール場、テニスコート跡地、及び鰍沢のふれあいスポーツ公園ソフトボール場については、年間を通した施設管理をすることを条件に「山梨バンディッツヤング」の使用を認めることといたしました。
 今後は、山梨バンディッツヤングと公園の一部管理契約を締結し、7月から利用できるようにして参りたいと考えております。
 なお、一部管理契約では、使用施設の施設利用料は、施設管理費と相殺されるため、無料とすることとしております。

 次に、増穂児童センターについてであります。
 リニア中央新幹線のルート上に位置する公共施設は、本年9月までに更地にすることとしております。
 こうしたことから、利根川公園に位置する増穂児童センターも解体に向け、4月に解体工事の入札を執行し、エコワークス鰍落札者と決定したところであります。
 先般、解体についての地区説明会を開催させていただき、解体工事につきましては、今月から開始し、8月中に終了する予定で進めているところであります。
 なお、本年4月に移設、開設いたしました富士川町児童センターは、開所して約2ヶ月が経過したところでありますが、日中は、児童はもとより、乳幼児と保護者の皆様に、夜間は、各種団体や地域の皆様に御利用をいただき、昨年同月比では、2倍以上の御利用をいただいている状況であります。

 次に、町立保育所の再編についてであります。
 現在、町内には町立保育所が5箇所ありますが、少子化により、すべての保育所が定員に満たない状況にあり、将来的に集団保育の効果の低下が懸念される状況であります。
 このような状況を改善するために、保育所の適正規模、適正配置や保育所施設の老朽化などを総合的に判断する中で、第3保育所を閉園し、第4保育所に統合する再編計画を進めて参りました。
 この再編計画案につきましては、説明会を開催し、第3保育所及び第4保育所の保護者の皆様と協議を重ねて参りましたところ、先般、御了承をいただきましたので、明年度の統合再編に向け、準備を進めて参りたいと考えております。

 次に、富士川いきいきスポーツ公園についてであります。
 富士川いきいきスポーツ公園は、本年4月1日から供用を開始し、毎週、土曜・日曜・祝日の全てにおいて御利用いただいている状況であります。
 現在、施設利用の希望日が集中する状況でありますので、今後、利用者調整会議などを設け、幅広く、多くの団体にご利用いただき、円滑な運用ができるよう努めて参りたいと考えております。
 また、公園整備は引続き行って参りますが、今年度は主に管理棟の建築を実施することとしております。

 次に、シビックコア地区整備事業についてであります。
 鰍沢地区シビックコア整備事業につきましては、今年度、国は富士川合同庁舎の実施設計を行うこととしております。
 この1階に整備いたします町立図書館につきましては、現在、町立図書館整備・管理運営検討委員会の御意見を伺いながら、平面計画における配置について、国と最終協議を進めております。
 また、図書館の管理・運営方法等についても、幅広く御意見を伺いながら、検討していくこととしております。
 なお、合同庁舎の周辺整備は町が行うこととなっていることから、敷地西側の擁壁改修工事につきまして、今年度着手して参ります。
 さらに、町道大法師線につきましても、道路計画に伴い移転していただく1軒と、平成31年3月に土地売買契約及び物件移転補償契約を締結し、現在、移転先についての手続きを進めているところであります。
 こうした周辺整備が完了する、明年度から合同庁舎本体工事に着手して行けるものと考えております。
 次に、町道大椚大久保線についてであります。
 平成17年度から始めた町道大椚大久保線の県道42号線(旧国道52号)から町道天神中条長沢1号線までの延長約500mのうち、町道長沢青柳線(廃軌道)から町道金手小林2号線(8m道路)までの間、約58mの道路改良工事が完成し、5月14日午前10時に供用開始いたしました。
 この区間の開通により、これまでの区間と合わせて、約185m全体の37パーセントが供用となったところであります。
 残りの町道金手小林2号線(8m道路)から町道天神中条長沢1号線までの延長約315mまでの間におきましては、今年度から、用地測量に着手して参りたいと考えております。

 最後に、6月から9月に開催する「町制施行10周年記念事業」についてであります。
 まず、6月29日(土)に行う「町制施行10周年記念事業富士川町落語まつり」は、落語「鰍沢」実行委員会を立ち上げ、委員の皆さまのご協力により、1日をとおして落語を楽しんでいただけるよう、開催するものであります。
 午前の部は全席無料とし、3名の噺家に、子どもからお年寄りまで、みんなが楽しめる寄席を行っていただくこととしております。
 また、午後の部は全席有料として、「柳家三三(さんざ)師匠」「柳家小八(こはち)師匠」ほか4名の噺家による、大落語会を開催し、富士川町にまつわる落語「鰍沢」のほか、本格的な落語を楽しんでいただきたいと考えております。
 また、県内外のお客様にもご来町いただくため、見ごろを迎えたあじさいと本格落語を満喫する特別企画として、「落語まつり」と「妙法寺あじさいまつり」を巡る、日帰りバスツアーも計画したところであります。
 7月には、富士川町商工会主催による「2019ふじかわ夏まつり」が、例年同様、車両通行規制とした県道42号線を会場として、7月27日(土)に開催されます。
 このイベントにおきましても、イベント名に「町制施行10周年記念」の冠をつけていただくことで、町全体に笑顔があふれるお祝いムードの演出に御協力いただけることとなっております。

 以上、今定例会に提出いたしました主なる案件と主要な取り組みについて述べさせていただきました。
 なお、今定例会に提出いたしました案件は、報告案件6件、専決処分承認案件6件、条例改正案件5件、補正予算案件2件、契約締結案件5件、同意案件1件、合わせて25件の議案を提出しております。
 提案理由は、議案ごとに申し上げさせていただくこととしておりますが、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げ、あいさつといたします。

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