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町長所信表明

平成30年第3回富士川町議会定例会(9月定例会)

 本日ここに、平成30年9月富士川町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私とも大変ご多忙の中を、全員の御出席を賜り、誠にありがとうございます。
 また、日ごろから町政推進のため、格段の御理解と御尽力を賜っておりますことに、厚く御礼を申し上げます。
 それでは、開会にあたり、今定例会に提出いたしました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、主要な事業への取り組み状況を申し述べ、議員各位並びに町民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。

 はじめに、7月5日から7月8日にかけて、西日本で甚大な被害をもたらした豪雨についてであります。
 この西日本豪雨は、死者221名、行方不明者9名、浸水被害20,000棟以上の被害をもたらし、懸命な災害復旧作業が続いているところに、台風12号が通常の進路を逆送するかたちで、再び西日本に被害をもたらし、豪雨災害の恐ろしさを改めて、思い知らされたところであります。
 こうした状況の中、8月には台風13号、20号が、9月4日から5日未明にかけて、台風21号が山梨県に影響をもたらし、大雨警報や土砂災害警戒情報も発令され、警戒にあたったところでありますが、特に、台風21号では、本町においても、近年にない暴風雨の時間帯があり、町民会館、町民体育館に避難所を設置するとともに、中山間地域に避難準備情報を発令して、警戒にあたったところですが、災害警戒本部である役場庁舎が、雨漏りや窓枠からの雨の吹き込みが20箇所以上発生する中で、道路上のカーブミラーの倒壊、道路上の倒木、民家や町営住宅の屋根のトタンが剥がれるなどの被害情報への対応に追われましたが、幸い、大きな被害もなく、安堵したところであります。
 この台風21号は、超大型で関西地方に大きな傷跡を残し、足早に日本を離れたと思った昨日未明、北海道で震度7の地震が発生し、大規模な土砂崩落や、広範囲での地割れによる道路の寸断、家屋の倒壊などにより、多くの死傷者や安否不明者が発生する甚大は被害が発生いたしました。
 この度の豪雨や地震により、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に御見舞いを申し上げ、一日も早い復旧、復興を御祈りする次第であります。
 山梨は災害が少なくて安全だよね!と言う県民が多くおりますが、山梨も東海地震、南海トラフ地震では、震度6強の被害が予想される指定地域であることや、豪雨にしても、過去、多くの犠牲者を出した昭和34年災害、41年災害、57年災害といった台風被害を経験している地域であります。
こうした自然災害は、いつ何時 起こるか分からないことから、豪雨や地震発生に備えた、迅速な対応・対策に努めたいと考えております。
 こうしたことから、町では、9月2日の日曜日に、総合防災訓練を実施いたしました。
 また、町内、全ての区においても、それぞれ独自の訓練を積極的に実施していただいたところであります。
 町の災害対策本部では、各区との情報伝達訓練のほか、大規模地震の影響による土砂崩落災害を想定した訓練や、多くの負傷者が発生したことを想定した医療救護所設置の訓練を行い、より実践的な内容で実施したところであります。
 土砂崩落災害を想定した訓練では、自衛隊へ災害派遣要請を行い、実際、北富士駐屯地から陸上自衛隊 第一特科隊 第4中隊を災害派遣していただき、平林区の皆様の協力をいただく中、現地での住民安否確認や土嚢づくりを行ったほか、自衛隊車両の搬入経路の確認、自衛隊無線による穂積区、五開区と中山間地域での電波確認等、災害をシミュレーションした訓練を行ったところであります。
 また、医療救護所設置訓練におきましては、峡南医療センターに災害対策本部の設置を指示するとともに、富士川病院、南巨摩郡医師会 北部班、峡南消防本部、さらに今年度は、大椚区との合同により、医師会や富士川病院のDMAT隊による負傷者のトリアージ訓練を実施し、いざというときに備え、それぞれの役割分担を確認したところであります。
 今後は、こうした防災訓練をとおして、多くの住民や関係機関の皆様と連携を取りながら、防災に対する、さらなる危機管理意識を高めて参りたいと考えております。

 それでは、今定例会に提出しました、主な案件と主要な事業への取り組み状況について申し上げます。

 まず、リニア中央新幹線建設に伴う公共施設の移設等についてであります。
 富士川町児童センターについては、建築本体工事に加え、先般、駐車場及び子ども広場の外構工事と緑地・園庭整備工事の入札を実施し、発注したところであり、年度内の完成を目指しているところであります。
 なお、今定例会には、明年4月の児童センターの開設に向け、什器類の購入経費と災害対応経費を計上いたしております。

 次に、町民交流広場についてであります。
 町民交流広場につきましても、明年4月、スポーツ施設の供用開始に向け、工事着手は11月以降となりますが、本年度の工事として、インフィールドに65mm人工芝、約8,130平方メートルを敷設する等の工事の入札を、先般、実施したところでありますが、この工事請負契約締結については、議会の議決が必要なことから、今定例会に契約締結案件を提出しております。
 また、施設全体の完成は、平成35年度を目指しており、明年度以降、スポーツ施設周辺に、芝生の多目的広場、駐車場、散策路等の整備を進めることとしていることから、今定例会に、これらの詳細設計に必要な経費を計上しております。

 次に、町民体育館の解体についてであります。
 町民体育館につきましては、リニア中央新幹線建設工事に伴い、平成31年9月までには更地にすることとされていることから、明年1月以降の解体に必要となる解体工事の設計積算を進めて参りましたが、先般、概算経費がまとまったことから、今定例会に体育館本体の解体工事費、外溝・付帯施設の解体工事費、什器の処分経費等を計上いたしております。
 なお、この費用につきましては、リニア建設に関連した解体であることから、全額JR東海の負担であります。

 次に、役場新庁舎の整備についてであります。
 役場新庁舎の整備につきましては、昨年12月に設計業務の指針となる「富士川町新庁舎 整備基本計画」を作成し、本年8月からは、新庁舎の内部空間の整備方針となります「執務環境整備 基本計画」の作成を進めているところであります。
 一方、建設地につきましては、現役場敷地の形状を整えるため、近隣の地権者と相談を進めて参りましたが、取得予定用地に係わる面積測量や不動産鑑定、補償調査が必要であることから、今定例会に所要の経費を計上いたしております。

 次に、利根川公園プール濾過機の取替えについてであります。
 利根川公園プールの濾過機につきましては、プールがオープンした、昭和56年7月以来、37年間の長きにわたり、2機ある濾過機を順調に運転させて参りました。
 しかし、近年、2機ある濾過機のうちの1機が、制御盤の劣化により、濾過処理水量の能力が急激に低下し、濾過機としての機能不全状態となっております。
 50メートルプールの水質を安定した状態で保全する中で、運営していくためには、2機の濾過機が必要でありますので、来夏のシーズンにも、しっかり、濾過できる体制を整えていくため、今定例会に、機能不全となった濾過機1機の取替えに要する経費を計上いたしたところであります。

 次に、シビックコア地区整備事業についてであります。
 シビックコア地区整備の核となる、国の地方合同庁舎の用地の取得につきましては、土地・建物の所有者と本年7月6日に土地売買契約及び物件移転補償契約を締結し、現在、移転準備を進めていただいているところであります。
 また、地方合同庁舎の建設につきましては、敷地調査を本年7月末に完了し、現在、国土交通省 関東地方整備局において、建築基本設計が進められているところであります。
 さらに、町道大法師線につきましては、今年度、道路計画に伴い移転していただく1軒と用地補償交渉を進めており、現在、移転先を選定しているところであります。
 なお、この用地補償費等につきましては、今年度は、国の交付金の内示額が当初予定した金額を大幅に下回ったため、建物補償契約を締結するにあたり、明年度の債務負担行為を設定し事業を進めて参りたいと考えております。
 また、鰍沢分庁舎の解体につきましては、昨年度に解体工事の設計積算を終えているところでありますが、解体時に支障となる、横断歩道橋については、道路管理者である県が撤去することとし、8月の入札が取り止めとなり、今年度中の撤去が危ぶまれることから、分庁舎の解体は、この歩道橋が完全に撤去される明年度以降に解体して参りたいと考えております。

 次に、大法師公園の官民連携によるパーク/PFI事業の導入についてであります。
 大法師公園につきましては、昭和60年5月に公園整備が完成し、レクリエーション活動の拠点として幅広く活用されて参りました。
 また、平成2年には、日本さくらの会による「さくらの名所百選」に認定され、毎年3月下旬から4月上旬には「大法師さくらまつり」を開催し、町内外から多くの花見客で賑わっておりますが、さくら祭りの期間を除けば、年間を通しては、あまり利用されていないのが現状であります。
 全国的には、都市公園の整備は一定程度進みつつあるものの、その一方で、公園施設の老朽化が進行し、その魅力を十分発揮できていない都市公園も散見されております。
 今後、人口減少が進み、地方公共団体の財政制約等も深刻化する中において、公園施設を適切に更新し、都市公園の質を向上させることが重要となっております。
 このような中、平成29年に都市公園法が改正され、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の整備、改修等を一体的に行う者を、公募により選定する「公募設置管理制度」パークPFIが新たに設けられたところであります。
 こうしたことから、大法師公園において、この制度を広く活用し、町の公園管理に対する財政負担を軽減しつつ、都市公園としての質と利便性の向上、新たなビジネス機会の拡大など、民間の優良な投資を誘導した、官民連携によるパークPFIの導入に向け、公募設置等 指針策定支援業務に関する必要な経費を今定例会に計上しております。

 次に、富士橋の架け替えについてであります。
 主要地方道 市川三郷富士川線の富士橋の架け替えについては、県において平成28年度に事業化され、これまでに、詳細設計・用地調査等を進めてきました。
 新富士橋の計画は、橋長L=304m、幅員W=10mの橋梁として計画されております。
 架け替えのスケジュールは、本年11月頃から2箇所の橋脚と東川の樋函(ひかん)の工事に着手し、平成33、34年度には、上部工の施工を行い、平成35年度中には開通の予定となっております。
 なお、富士橋の架け替え工事に伴い、消防団第7分団第2部が所管している火の見櫓が支障をきたすことから、今定例会に火の見櫓の撤去、移設に要する経費を計上いたしております。

 次に、認知症高齢者等に対する支援事業の実施についてであります。
 認知症高齢者等への支援事業としましては、昨年度、徘徊SOS ネットワークを設置し、運営を開始したところでありますが、これに加え、本年度は、認知症高齢者等のご家族が、さらに安心して介護することができる環境整備として、GPS機器購入等補助制度と、保護情報共有サービス「見守りシール」交付制度を創設することとし、今定例会に既定予算の組み換えをお願いいたしております。
 この事業により、徘徊時などに、できる限り早期に発見でき、ご家族などに連絡がとれることで、徘徊者の生命の安全と事故防止が図られるものと考えております。

 次に、地域活動支援センターによる引きこもり対策についてであります。
 地域活動支援センターによる引きこもり対策事業につきましては、7月に町内の障害福祉事業所を対象に募集したところ、1事業所から応募がありました。
 この応募事業所の企画提案内容は、町の目的と合致していることから、委託事業所として決定させていただき、9月1日に、富士川町 地域活動支援センターとして開設し、運営を開始したところであります。
 この事業を開始したことにより、「誰も孤立させない地域づくり」の一助として、当事者やご家族への支援が図れるようになりますが、今後も御家族や支援センターとの連携をさらに強化し、支援を充実して参りたいと考えております。

 次に、学校給食センターについてであります。
 学校給食センターにつきましては、7月に実施設計業務を発注し、厨房設備機器等 購入業者、設計業者及び町内学校栄養士により、厨房設備機器の選定や配置、並びに人の動線など、細部に渡り確認検討を進めているところであります。
 また、8月10日には、「富士川町学校給食センター事業」が県から事業認定され、16日の山梨県公報にも掲載されたところであります。
 こうしたことから、今後は用地購入を進め、明年度、本体工事を発注し、平成32年7月の完成を目指して参りたいと考えております。

 次に、町長等の給与及び旅費条例の一部を改正する条例についてであります。
 町村長の給料月額及び町村議会議員の報酬については、平成26年度から平成27年度にかけ、県町村会と町村議会議長会において、それぞれが行った調査研究において、全国における水準に比べて極めて低いことから、「今後、各町村において町村長の給料月額及び町村議会議員の報酬を全国の類似団体の給料月額及び報酬の水準に引き上げるよう検討すべきである。」とする申し合わせを行ったところであります。
 これを受けて、本町では、町長、副町長等の特別職の給料月額および議会議員の報酬について、人口1万人から1万5千人の規模と、1万5千人から2万人の規模における類似団体の調査を行い、平成28年2月に議会改革特別委員会に調査結果を説明し、町議会においては、4回にわたる住民懇談会を経て、平成29年10月27日付で、議員報酬の見直しについての要望書をいただきました。
 この要望を受け、町では、平成29年12月18日に特別職報酬等審議会へ、町長、副町長等の特別職給料、議会議員の報酬及び政務活動費の額について諮問をし、本年1月23日に「人口1万人から1万5千人規模の全国の類似団体の平均給料月額及び報酬水準が適当である。」との答申をいただいたところであります。
 この答申を受け、議員報酬および政務活動費に関しましては、3月定例会において、今期の議員から改正されたところであります。
 一方、町長の給料につきましては、審議会の付帯意見としていただいた、「業務の効率化」「職員定数の削減」「住民の理解」など、取り組むべき課題も多いことから、改正を行わない旨を、本年の3月議会定例会において表明したところであります。
 しかし、副町長の給料については、全国の類似団体の平均給料月額を下回っていることから、特別職報酬等審議会の答申のとおり、改正を行うこととし、今定例会に条例改正案を提出しております。

 次に、指定管理者の再指定についてであります。
 まほらの湯につきましては、平成26年4月から「株式会社まほら」を指定管理者として指定をしておりますが、明年3月にその指定期間が満了を迎えます。
 「株式会社まほら」は、平成21年4月から現在に至るまで、まほらの湯の指定管理を行い、これまでの間、利用客からの苦情もなく、安定した経営を行ってきております。
 この指定期間を更新する場合は、「まほらの湯の管理運営に関する基本協定」に基づき、指定期間満了の6か月前までに指定期間の更新の申し出をすることとなっておりますので、先般、「株式会社まほら」に更新を打診したところ、引き続き、指定を受けたい旨の回答がありましたので、「富士川町公の施設における指定管理者の指定の手続き等に関する条例」の規定に基づき、公募によらない指定管理の候補者として選定し、今定例会に指定案件を提出しております。
 なお、今回、再指定することにより、現在の入浴回数券の使用期限が平成31年3月末となっておりますが、その使用期限は、5年後の3月末まで有効となることから、入浴回数券の販売向上につながり、ひいては、安定したサービスはもとより、利用客の増加と経営の安定化が図られるものと考えております。

 最後に、かじかの湯とまほらの湯の工事に伴う休業についてであります。
 かじかの湯については、6月補正予算で計上した源泉の孔内改修やサウナ室及び浄化槽内等の施設改修のため、9月10日から10月5日まで休業となります。
 また、まほらの湯は、源泉送水ライン・ろ過循環ラインの洗浄や、ろ過材の交換及び、脱衣場 床の改修が必要となったことから、今定例会に改修に必要な経費を計上いたしたところであります。
 まほらの湯においても、工事中は休業せざるを得ませんが、かじかの湯と重ならないよう、11月中の休業を予定しております。
 なお、この工事休業を契機に、今後、両施設においては、工事期間中はもとより、定休日において、温泉回数券を共用できることとしたところであります。

 以上、今定例会に提出いたしました主なる案件と主要な取り組みについて述べさせていただきました。
 なお、今定例会に提出いたしました案件は、報告案件2件、条例改正案件6件、補正予算案件4件、指定案件1件、契約締結案件1件、決算認定案件2件、道路認定案件2件、合わせて18件の議案を提出しております。
 提案理由は、議案ごとに申し上げさせていただくこととしておりますが、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げ、あいさつといたします。

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