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 富士川町十谷に昔から伝えられて来た料理にみみ があります。みみという名は、農具の「箕」からきていると言われており、その年の農業従事者の健康や豊作(沢山の作物が箕にとれること)を祈願して食されてきました。しかし代々伝えられてきた、この伝統的な料理も、食文化の変化により、次第にその影が薄くなり、昨今では、各々の家庭で年数回作られるという程度でした。
 この伝統的な料理を何とか今後も残していきたい。そしてこの地で採れ、ここに住む人たちによって作られる料理をもっと沢山の人たちに味わってもらいたい。
 地元の人たちの想いと願いが「つくたべかん」により実現しました。
 「ふるさと」を創ってきた人と「ふるさと」を求めてくる人が一緒に「つくって」「たべて」「かんじる」施設。
 「つくたべかん」で実際に料理を作り、人々と触れあっている方々から、充実感に満ちた声が寄せられています。

つくたべかん食事  つくたべかん・そば打ち


 私たちが作ってきた味付けを、どうアレンジしたら皆さんに馴染むか考えたり、最初は試行錯誤の連続でした。
 何しろ人に教えたことなどなかったのですから?。でも、皆でアイデアを出し合いながら一歩一歩根気よく積み重ねていくうちに、多くの方々に知られる施設となり、一度見えたお客さんが、素晴しい自然の中で、美味しく、楽しい体験ができたということを広めて下さっているようで、今では皆とてもやりがいを感じています。

 こういったことをこれからも受継いでいければ・・・
 つくたべかんができてから、この十谷にのこる伝承料理を、自分たちの手で後世に残そうと、様々な活動もしています。
 そう・・・なるべく子供達に教えておきたいと思っているんです。子供達に知ってもらうことで、この活動が次の世代、また次の世代へと、ずっと未来まで受継がれていくのではないでしょうか。ここに集まる子供達もすごく楽しんでくれていて、何より自分で作って、食べるということにすごく充実感を感じているようです。

つくたべかん・外観  つくたべかん・内部


 最近では、地元の人間である私たち自身のなかで、伝統や文化に対しての考え方が変わってきたように思います。
 埋もれかけていた大切なものを掘り起こし、それを守り伝えなくてはと思うようになったのです。富士川町がもつ素晴しい食文化。味噌を作ったり、梅やたくわんを漬けたり、コロ柿を作ったりと「みみ」だけではなく、この大自然のなかでこのまちの春夏秋冬の恵みをいろいろな人達に自信をもって、伝えていきたいと思います。


つくたべかんオープン時のエピソード地元の方々とのふれあい
そして、つくたべかんに対する思いをその立ち上げに深く関わり、現在名誉顧問でいらっしゃる小林カツ代さんに語っていただきました。




小林カツ代  料理教室


 それには、県内外からいらっしゃる方々に、郷土料理でもてなすというのはいかがでしょうか?ということになり、この「つくたべかん」が誕生することになったのです。
 そこで、「食」という舞台においての様々な分野のプロ達が集められたのです。
 私が、はじめて富士川町を訪れたのは秋でした。周囲の山々が色付きはじめていて、とても奇麗だったのを覚えています。
 「美しい自然が、ありのままの姿で残されているところ。」これがこの地に来たときの第一印象でした。
 自然はいうまでもなく、何よりそこに生活している方々の笑顔がとても素敵で、幾度となくこの地へ通いました。
 そしてなんとかして、この素晴しい自然と食文化を守り、そしてひろめていきたいと感じました。


 この施設において実際に「調理」「接客」「運営」をしていくのは、地域住民の主婦の方たちで、彼女たちはお客さまのために料理をつくるということに関しては、全くの素人でした。その上お年寄りが多く、そういった皆さんを集め、調理指導をすることからはじまりました。
 当初は、20 人ぐらいの方が集まってきて何度も何度も料理を作り、味をみるという繰り返しでした。
 都会的なものにならないようにしたかったので、昔の伝統料理などを作ったりしたのですが、それを垢抜けた味にするための努力が続けられました。
 そして忘れてはいけないのが、この土地で採れるものをつかって料理するということで、ここの食材や産物は、全国に誇れるものだということを様々な人に理解していただきたかったのです。



料理教室  料理教室


 こうして、皆さんが集まり一緒に努力を続けた結果、今では自信をもってお客様に食べていただける料理ができるようになりました。同時につくたべかんも多くの方々に知られ、訪れていただけるようになりました。
 鰍沢を離れていた若い世代の方たちが遊びに戻ってくるようになったという嬉しい話も耳にします。
 今まであまり外にでることのなかった、お年寄りの方たちが、ここで働くようになり、自信をつけ、いきいきとなっていくことに私も驚かされました。
 きっとそれは、一生懸命になって、学び、積極的に取り組んだ成果が、きちんと自分達に戻ってくるというのを実感できるからなんだなという気がします。
 昔は仕事をしていたという方たちが結構多いのですが、70 歳とか80 歳になってもう一度就職するということは、本当は、すごく大変で勇気のいることだったのではないでしょうか。



小林カツ代  料理教室  料理教室


 最近は活性化のためのリゾート化といって、次々と自然を破壊しているところが多く見受けられます。
 でも、そういった方法ではなく、壊すことなしに、上手に自然を取り入れた活性化の可能性だってあるはずです。
 そういう意味でも、この「つくたべかん」という施設は素晴しい例だと思います。鰍沢は、昔、大変栄えたところであったと聞きました。私はみなさんがそのことを決して忘れないことが、とても大切なことだと思います。栄えた町には必ず卓越した様々な文化が育っているのです。「食」というのもそのひとつなのです。
 この鰍沢の大自然のなかで「食」という文化を通じ、様々な人たちとふれあっていくことこそがまちが活気づく一番の近道だと信じます。
 つくたべかんが富士川町ならではの施設でありつづけることを願ってやみません。

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●お問い合わせ先-->つくたべかん
〒400-0606 山梨県南巨摩郡富士川町十谷2294番7
TEL:0556-20-2020 FAX:0556-20-2005

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